腐れに強い家の作り方!

腐れに強い家を作って快適な家に

現代の住宅事情

気密性が低い昔の家は、冬になると隙間風が通り抜け、暖房をつけていても足元から寒さを感じたものでした。その点、現代の家はとても快適です。気密性・断熱性に優れ、1年を通して快適に過ごすことができます。

しかしその反面、家自体が“腐朽”という病気にかかる危険性は高くなってしまいました。暖かさや涼しさが逃げにくいということは、当然、湿気も逃げにくいということです。腐朽の危険性を工法別にみると、湿気が上に抜けやすい木造軸組住宅(在来工法)に比べ、密閉空間のあるツーバイフォー住宅のほうが危険だと言えます。これはシロアリ被害の危険性と同じです。

木造軸組住宅であっても、部材の欠損や老朽化によって水分が入ってしまった場合は腐朽する可能性が充分にあります。これは防火性能や気密性・断熱性に優れた構造であるが故の弊害です。人間にとって快適な家にするためには、腐朽を無視できないのです。

腐朽指数の高い家

分譲マンションでは、長期にわたって建物を維持保全していくために「長期修繕計画」を策定しています。向こう20~30年程度の期間を見通して、外壁の塗装、補修や給排水間の取替え工事といった修繕をどのようなタイミング・周期で行うべきか想定しているのです。

「長期修繕計画」と費用

  • (1) 敷地が周りの家に比べて高い
  • (2) 地下水位が高い
  • (3) 床下の土壌面が敷地よりも低い
  • (4) 水田や湿地を造成した土地である
  • (5) 床下が低い
  • (6) 増築した部分がある
  • (7) 基礎の通気口からの通風が妨げられている
  • (8) 住宅の密集地にあり、隣家との距離が近い
  • (9) 台風、洪水で床下に雨水が流入したことがある
  • (10) 配管からの水漏れや雨漏りがある

事例

腐朽から家を守る方法

腐朽を防ぐための対策は大きく分けて2種類あります。床下部材に防腐薬剤を吹き付ける方法と床下の湿気を排除する方法です。

床下部材に防腐薬剤を吹き付ける方法

【防腐薬剤】

シロアリ防除処理で木材に吹き付ける薬剤には、「防蟻成分」と「防腐成分」の両方が含まれています。土台や大引き、柱などの床下部材にこの薬剤を吹き付ければ、最低でも5年間は腐朽する心配がありません。

床下の湿気を排除する方法

【床下換気扇】

床下空間に滞留した空気を強制的に排出し、新鮮な空気を取り入れることによって床下の湿度を下げる製品。常に風通しの良い状態が保たれるため、一時的に湿気が入ってきても湿度が極端に上昇することはありません。うまく機能させることができれば、畳や押し入れに生えたカビなどがスーッと全部取れてしまうこともあります。

取り付ける台数は、1階の床面積が30坪以下の家なら2~4台で充分。費用は、機種やメーカーによってさまざまですが取り付け工事費込みで10万円から高くても30万円くらいでしょう。これを大きく上回る見積りを出された場合は注意したほうが良いでしょう。

【調湿剤】

周りの湿度が高い場合には湿気を吸収し、周りが乾燥している場合には排出するという優れものです。シリカゲルに代表されるような乾燥材と違い、繰り返し吸放湿を行いますので、原理としては半永久的に効果があると言えます。

現在、調湿剤にはさまざまなラインナップがあり、材質としては次の3つがあります。

・石系:ゼオライト、セビオライトなど
・炭系:木炭、竹炭、セラミック炭など
・その他:混合物など

それぞれ直接地面に敷き込むタイプと、不織布の袋に3~5キロずつ詰めたものを敷き込むタイプがあります。費用は坪あたり1~3万円くらいですが、なかには特殊なタイプもあり、かなり幅があります。

調湿剤の中でも炭を販売する業者は「有害物質の吸着作用」や「マイナスイオン効果」を謳っていますが、その効果は有限です。飽和状態になったらそれ以上は吸着しません。またマイナスイオンについてですが、確かに出てはいます。しかし、その量は1ccあたり40~65個程度に過ぎず、健康に作用すると言われている最低ラインの2,000個には遠く及びません。

いずれにせよ調湿剤は高額です。いくつかの製品を見比べ、性能をよく吟味した上で自分の家に合ったものを選んでください。

【ビニールシート】

これはもっとも手軽かつ安価な湿気対策です。ホームセンターなどで売っているビニールシートを購入して自分で床下に敷くこともできますし、30坪くらいの家なら業者に頼んだとしても3万円程度です。

布基礎の家で床下地面がむき出しになっている場合、このビニールシートを敷いただけでかなり湿気が抑えられ、床下環境は大幅に改善されます。場合によっては、換気扇より大きな効果を発揮する場合もあります。ただし、この方法は地盤から上がってくる湿気を防ぐだけですので、その他の要因が大きい場合は別の対策が必要です。

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